できれば借金はしない方がいい
三井住友信託銀行が全国1万人を対象に実施した「お金を借りる(ローンを使う、借金をする)」ことに対するイメージ調査によれば、「できれば借金はしないほうがいい」と考える人が61.7%に上ったのだそうです。
まぁ、可能であれば借金はしたくはありませんけど、借金と言うと悪いイメージが付きまといがちなのですが、一概にマイナスなイメージばかりではないんですけどね。
というのも、住宅ローンのような「良い借金」であれば、富を形成し、将来安定した資産状況を手に入れることができますし、PCなどのスキルを身につけるために「パソコン」を借金で購入するというのは、人生設計においてプラスになる可能性があるでしょう。
反対に、「悪い借金」というのは、単なる資産の流出にしかならないもので、長期的に金銭的なメリットをもたらさない商品やサービスの購入に充てられるお金のことで、少額なものとはいえ、欲しいものをクレジットカードで衝動的に購入したり、ギャンブルでの負けを取り戻そうとしてする借金などは言語道断です。
また、自動車購入時にローンを利用するのも一般的には投資効率が悪いといえ、自動車はディーラーの車庫から出て道路を走り始めたとたんに大きく減価し始め、購入初年度に車体価値は購入価格から約20%低下し、その後毎年15%ずつ下がっていうのだとか。
まぁ、中にはクラシックカーとして資産価値が爆上がりするものもありますが、これなんて本当にごく一部の車だけですからね。
「富裕層」のイメージって、お金使いが荒く、ブランド品ばかりなんて印象があるかもしれませんが、実は生活ぶりは質素で、服装も極めて普通で、一見しただけでは、富裕層と一般の人を見分けることはできないといいますし、変な見栄をはってまで借金はするべきではありませんね。
利息返還損失引当金消え純利益7.8倍
丸井グループが発表した2022年3月期連結決算は、純利益が前の期比7.8倍の177億円となったようです。
新型コロナウイルスの感染拡大影響が続いており、小売事業は伸び悩んでいるようですが、金融事業でクレジットカードの取扱高が過去最高を更新し手数料収入が増えたようで、さらに利息返還に備えた損失引当金の繰り入れがなくなったことも効いているのだそうです。
売上高にあたる売上収益は2%増の2093億円で、金融事業が収益をけん引し、クレジットカードの取扱高は16%増の3兆760億円と過去最高を更新、手数料収入が増えたようで、アニメキャラクターをデザインしたカードの発行などをテコに会員数も5万人伸び、家賃や公共料金などの定期払いが増えたのだとか。
小売事業では、店舗休業期間が前の期よりも短く、テナント収入が回復し、来店客数は13%増えたのですが、回復は道半ばで、20年3月期比では8割程度の水準にとどまっています。
23年3月期の売上収益は前期比6%増の2220億円、純利益は21%増の215億円を見込んでおり、クレジットカードを利用した買い物や家賃などの支払いが増え、金融事業が引き続きけん引する。
小売事業でも外出機会の増加による来店客数の増加や電子商取引(EC)販売の拡大を見込む。年間配当は前期比6円増の58円を計画しています。
利率と利回りの違い
「利率」と「利回り」の違いがわからない人は意外に多くて、利率は、利率とは、借りたお金(元金)の使用料として上乗せして支払うお金の割合を指し、「金利」と同様の意味で使われ、1年当たりの利息割合を年利率といいます。
たとえば100万円を1年間借りて101万円を返した場合、利息は1万円ですので、100万円に対する1万円の割合は100分の1となり、年利率は1%となります。
利回りは、投資金額に対する利子も含めた年単位の収益の割合のことを指しています。
例えば、利率2%の債券を100万円購入して4年後に102万円で債券を売却できたとすると、1年間の利子は、100万円×2%(0.02)=2万円で、それを4年間保有していたので、利子は2万円×4年=8万円となり、それに、売却して得た譲渡益を足すと100万円で購入して102万円で売れたので2万円が譲渡益となるので、8万円+2万円=10万円が元本以外に受け取った金額となり、利回りは、1年で計算するので10万円÷4年=2.5万円、そして2.5万円÷100万円=0.025なので100を掛けて2.5%が利回りとなります。